クォータとはサブスクリプションにおける利用リソースの制限値のことで、vCPUの数などに対して制限がかけられています。
ヘルプとサポートからでも申請は可能ですが、[サブスクリプション]から簡単にクォータ上限を引き上げ申請が可能ですので今回はその手順をやってみました。
[サブスクリプション]から申請する
今回はBasicAファミリの上限値を15に引き上げます。
①[使用量+クォータ]をクリック
[サブスクリプション]のTOPページから[使用量+クォータ]をクリックします。
②引き上げしたいクォータ項目を選択
引き上げしたいクォータの項目にチェックを入れて[Request quota increase]をクリックしてプルダウンを表示させ[Enter a new limit]をクリックします。
③上限値を入力
[クォータの増加を要求]というポップアップが出てきますので引き上げたい上限値を入力して[送信]をクリックします。
④リクエストの確認の通知を受領
リクエストを確認している旨通知が来ますので少し待ちます。
⑤リクエストの完了通知の受領
少し待ち、上限の増加が完了した旨の通知が来たら完了です。
※今回は2分くらいで完了しました。
今回上限引き上げ申請した内容の通り、BasicAファミリの上限値が15となっていることが確認できました。
クォータ引き上げができなかった場合
ちなみにクォータ引き上げができない場合には以下のような表示となります。
今回は[East US]の[Standard GS ファミリ]を0→64に引き上げる申請をしてみました。
この場合、表示されている[Create support requests]をクリックすることでその場でサポートリクエストの画面が開きますのでそちらからリクエストをあげることが可能です。
とはいっても、そのリージョンの容量が不足しているために上限引き上げができない状態かと思いますので、サポートリクエストで申請しても断られる可能性が高いと思います。
その場合には、Azure基盤としての容量が増えるまで待つしかないと思います。
[参考] AzureCLIでクォータ上限値を確認する
AzureCLIを利用して、クォータの上限値を確認することができます。
引数としてリージョンを指定する必要があるので、各リージョンごとの上限値が表示されます。
# East USのクォータ上限を確認する
az vm list-usage --location "Japan East" -o table
もし、すべてのリージョンの上限値を一度に表示したい場合には以下のコマンドを実行すると表示できます。
ただし、すべての表示が完了するまでにかなり時間がかかりますので、確認したいリージョンだけ確認するほうが良いです。
#すべてのリージョン情報を取得
$location = az account list-locations | ConvertFrom-Json
#リージョン数を変数に格納
$l_number = $location.Count
#各リージョンの上限値を表示させる
for ($i=0; $i -lt $l_number; $i++){
"Location:" + $location.displayName[$i]
az vm list-usage --location $location.displayName[$i] -o table
}