【AzurePowerShell】サブスクリプションを変更する（Set-AzContext）

AzurePowerShell では１つのサブスクリプションが選択された状態での操作しか対応していません。

なので複数のサブスクリプションを利用している場合には、ログイン後にデフォルトで選択されるサブスクリプションがリソースを作成したいサブスクリプションなのかを気にする必要があります。

今回はAzurePowerShellでサブスクリプションの変更コマンドを実際に試してみました。

１．サブスクリプションの変更方法
２．サブスクリプション情報の確認方法
[参考] ログイン・ログアウトする
1. ログイン（Connect-AzAccount）
2. ログアウト（Disconnect-AzAccount）

１．サブスクリプションの変更方法

Set-AzContext もしくは、Select-AzSubscription で変更可能です。
Set-AzContext についてはIDを指定する方法とサブスクリプション名を指定する方法の2つがあります。

1-1. az account set

 # サブスクリプションIDを指定
Set-AzContext -Subscription "12345678-1234-1234-1234-123456789012"

 # サブスクリプション名を指定
Set-AzContext -Subscription "TestSub02"

1-2. Select-AzSubscription

 # サブスクリプションIDを指定
Select-AzSubscription -SubscriptionId "12345678-1234-1234-1234-123456789012"

1-3.実行結果

実際に変更する際にはコマンド実行の前後で現在のサブスクリプションを確認したほうがいいです。

①現状のサブスクリプションを確認する（Get-AzContext）

PS C:\> Get-AzContext

Name                                     Account             SubscriptionName    Environment         TenantId
----                                     -------             ----------------    -----------         --------
TestSub01 (xxxxxxxx-xxxx-xxxx-xxxx-xx... hogehoge@xxxx...    TestSub01           AzureCloud          xxxxxxxx-xxxx-x...


PS C:\>

②サブスクリプションを変更する（Set-AzContext）

サブスクリプション名やIDの取得方法は下部のサブスクリプション情報の確認方法を参照ください。

PS C:\> Set-AzContext -Subscription "TestSub02"

Name                                     Account             SubscriptionName    Environment         TenantId
----                                     -------             ----------------    -----------         --------
TestSub02 (xxxxxxxx-xxxx-xxxx-xxxx-xx... hogehoge@xxxx...    TestSub02           AzureCloud          xxxxxxxx-xxxx-x...


PS C:\>

実行後に変更されたサブスクリプションの情報が表示されます。

③変更されたかを確認する（Get-AzContext）

上記でも表示されていますが改めて別のコマンドで確認します。

PS C:\> Get-AzContext

Name                                     Account             SubscriptionName    Environment         TenantId
----                                     -------             ----------------    -----------         --------
TestSub02 (xxxxxxxx-xxxx-xxxx-xxxx-xx... hogehoge@xxxx...    TestSub02           AzureCloud          xxxxxxxx-xxxx-x...


PS C:\>

これでサブスクリプションの変更は完了です。

２．サブスクリプション情報の確認方法

以下のコマンドで全てのサブスクリプションの情報を取得することができます。

Get-AzSubscription

出力としては以下のような形になります。

PS C:\> Get-AzSubscription

Name       Id                                   TenantId                             State
----       --                                   --------                             -----
TestSub02  xxxxxxxx-xxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxxxxxx xxxxxxxx-xxxx-xxxx-zzzz-xxxxxxxxxxxx Enabled
TestSub01  yyyyyyyy-yyyy-yyyy-yyyy-yyyyyyyyyyyy xxxxxxxx-xxxx-xxxx-zzzz-xxxxxxxxxxxx Enabled


PS C:\>

同じようなコマンドとして [Get-AzContext] もありますが、これは現状選択されているサブスクリプションの情報を表示するコマンドになります。

なので、変更したいサブスクリプションの情報を確認するためには [Get-AzSubscription] を利用する必要があるので使い分けに少し注意が必要です。