仮想マシンのサイズはAzureポータル上から簡単に変更することが可能です。
サイズの変更は仮想マシンを一旦停止してからサイズ変更を実施することが推奨されていますが、起動中に実施すると本当にエラーになるのか?また、エラーとなった場合にはどのようなエラーとなるのか試してみました。
仮想マシンのサイズ変更を複数回実施
今回は4回連続して仮想マシンのサイズ変更を試してみました。
起動中にサイズを変更してみる(1回目)
Standard B4ms → Standard_DS2_v2 に変更してみます。
サイズ変更後にログイン確認してみましたが正常にログインできました。
また、アクティビティログなどもエラーは出ていませんでした。
起動中にサイズを変更してみる(2回目)
Standard_DS2_v2 → Standard_E8s_v3 に変更してみます。
サイズ変更後にログイン確認してみましたが正常にログインできました。
また、アクティビティログなどもエラーは出ていませんでした。
起動中にサイズを変更してみる(3回目)
Standard_E8s_v3 → Standard B4ms に変更してみます。
サイズ変更後にログイン確認してみましたが正常にログインできました。
また、アクティビティログなどもエラーは出ていませんでした。
起動中にサイズを変更してみる(4回目)
Standard B4ms → Standard_DS4_v2 に変更してみます。
サイズ変更後にログイン確認してみましたが正常にログインできました。
また、アクティビティログなどもエラーは出ていませんでした。
結果
この時点では、4回連続で実施してもエラーにはなりませんでした。
仮想マシンのデータ量などにも依存するかもしれませんが、
起動中にサイズ変更してもエラーにはなる可能性は低いのではないか と思いました。
結果(追記)
後日、改めて仮想マシン起動中にサイズ変更したところ、仮想マシンがクラッシュしました。
RDP接続できなくなり、ブート診断にてAzureポータル上から確認したところ以下の画面が表示された状態となっていました。
このような状態になってからは仮想マシンを 停止→起動 を繰り返しても復旧しなかったので、仮想マシンを再作成しました。
気づいたこと
①サイズ変更の際に仮想マシンは再起動して[実行中]の状態に戻る
仮想マシン実行中にサイズ変更をした場合でも仮想マシンは再起動しました。
再起動によって一時ディスクの内容は削除されますので、その点は注意が必要かと思いました。
また、今回動的なパブリックIPを付与していましたが、パブリックIPはサイズ変更前と変わらないIPを利用することができました。
②[s]付きのシリーズを利用している場合は[s]付きのシリーズしか選択できない
今回は最初に[tandard B4ms]を利用しており、且つOSディスクはHDDを選択している構成でしたが、サイズ変更の際には[s]付きのシリーズしか選択できませんでした。
上記では少し誤りがあるので正確に言うと、「Premium 以外のストレージ VM サイズ」というカテゴリにある以下3つは選択できましたが、それ以外はすべて[s]付きのシリーズのみが選択肢として出てきていました。
- D2d_v4
- D4d_v4
- D8d_v4
まとめ
最初に検証したときには、4回のサイズ変更を実施して仮想マシンを再起動させましたが、4回ともエラーなどは発生しませんでした。
しかし、後日、検証した仮想マシンを起動してみるとクラッシュしたので、
仮想マシンを起動したままでサイズ変更を実施することはお勧めしません。